●ハーバード流“NO”と言わせない交渉術
「“交渉”とは相手を打ち負かすことではなく、お互いの満足を目指すことだ!」――著者
常に“最高の成果”を上げていく「ハーバード流仕事の哲学」とは何か。
それは、人と人との「交渉」の中にある。
ビジネスはすべて「交渉」であり、「心理ゲーム」でもある。
その心理戦をいかに制するか――成功はあなたの手腕にかかっている。
ハーバード大学の交渉学プログラムで教鞭をとり、合衆国大統領、トップ企業のリーダーのアドバイザーをつとめ、数々の国際政治事件、ビジネスの現場にもかかわってきた著者だから書ける、「絶対に相手に“NO”を言わせない交渉」のテクニックとは!
本書は、交渉における様々なテクニックやコツを簡潔に一冊にまとめたものである。
簡単に読める本だが、説明が具体的で的確な例示が多く含まれている。
過去のアメリカ大統領やフルシュチョフさらには宮本武蔵が出てきたりと、幅広い視点で実践を意識した内容になっている。
また、交渉における最大の敵は自分自身、不誠実のボロは「数字」に表れる等、ポイントが印象深く鋭い言葉でまとめられており、時折ハッとする。
著者によると、交渉が下手な人や安易に怒鳴ったりする人は、単に交渉術を身につけていないだけだという。
こういう説明を読むと、交渉術は知らないより知っておいたほうがいいなと実感する。
しかも、この本は日本人的な考え方に偏った内容にはなっていない。
よって、日本人同士の交渉に限らず、国際化時代において日本人以外の相手と交渉を行わなければならない場面でも参考になる。
読むのにそれほど時間もかからないし、特に前提条件も必要としない。
こういう本に目を通しておくことは、多くの人にとって一定の意味があることだと思われる。
●【決定版】ハーバード流“NO”と言わせない交渉術 /楽天
|
●ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
この本が出版された時、私は文字通り、父から本書をもらった。
赤面しそうなタイトルだが、本書を読むと、人生において最も大切なことが書いてることがわかる。
書かれていることはどれもオーソドックスなことであり、わざわざ、本書を読まないでもいいのではないかと、つい思いたくなるが、そうではない。
あまりにまっとうすぎて、誰も、正面きって教えてくれない内容を、あえて真向から与えてくれる。
ビジネス本ようないわゆるハウツーものではなく、人生の生き方をやさしく諭してくれる。
最近「インターネット検索で調べることができない10の質問」というニュース記事を読みんだが、この10の質問の中に「人生の意味は何ですか?」「幸せになる秘訣は?」というものがあった。
本書の中にその答えが見つかる。
「財産や事業など残すより、いちばん大切なのは、一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウの集積である。これだけはぜひ息子に伝えておきたい」(まえがきより)
本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめたものである。
全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。
著者が人生を通じて得た「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」「友情は手入れしよう」「批判は効果的に」といった教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。
本書の魅力は、こうした教訓だけにあるのではない。
「父親を超えられない」と不安に思う息子を励ます場面では、息子の成長を祈る父親の気持ちが伝わってきて、思わず涙しそうになる。
父親と息子の、男同士の絆。厳しさと愛情の入り混じった複雑な感情が、読むものの心を強く打つ作品である。
原書は『LETTERS OF A BUSINESSMAN TO HIS SON』で、全世界でミリオンセラーとなった。
時代が変わっても輝きを失うことのない1冊。
●ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 / 楽天
|
●ドラッカーエッセンシャル版「マネジメント」
昨年、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」が大ヒットし「もしドラ」として売れまくった本の原典です。
「もしドラ」は、これはこれで、ムチャクチャ面白い本だ。
↓
●もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら /●楽天
「もしドラ」を読んで(読まなくても)、経営の神様、経営の父といわれるドラッカーなる人物と思想に興味が有ったら、この『ドラッカーエッセンシャル版「マネジメント」』を読んでみましょう。
ドラッカーが自らのマネジメント論を体系化した大著『マネジメント――課題、責任、実践』のエッセンスを、初心者向けに一冊にまとめた本格的入門書。
本書は、マネジメントの仕事とは実践であり、成果を出すことであると明確に規定する。
そして、そのためにマネジメントが果たすべき使命と役割、取り組むべき仕事、さらには中長期的に考えるべき戦略について、具体的に解説する。
組織で働く人に、新しい目的意識と勇気を与える書。
『企業の目的の定義は一つしかない。それは顧客を創造することである。』という有名な警句をはじめ、眼からウロコの警句の連続である。
ドラッガーの本を読んでいつも思うのは、基本中の基本、たとえば、企業とはなにか、組織とはなにか、そして仕事とはなにかをあらためて問い直してみることができるので、自分の中心がはっきりするということだ。
ふだん、仕事をしているときには、仕事とはなにかなど考えず、日々の業務に追われているうちにずれていくということが多いものだ。
本当に基本に戻ると言う意味で、本を読み進めていくうちに、しっかり自分の仕事の基本や原則が確認できるところが、とってもありがたいなと思う。
マネージメントの根拠とはなにか。
組織の基本原則とは、人の強みを生産性に変え、社会に対して何らかの貢献を行わせ、自己実現させるための手段であると。
「個人の強みは社会のためになる」ということなのです。
なにか元気が出てきますよね。
体系的にもう一度、自分の仕事をきちっと捉えなおすために、そして、成果を挙げるために、ぜひ読んでみよう。。
特に、20代のうちに読んで欲しい一冊だ。
●マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]/●楽天
|